ピットリビングを後悔なく施行する為に、デメリットや費用、収納や断熱、カーペットやソファについて実例をもとに解説します
ピットリビングはとてもオシャレで開放的な空間を演出することが出来ますが、赤ちゃんや高齢者のいる家庭では転倒のおそれがあったり、思ったより掃除が大変だという後悔談も多く耳にします。
この記事では、そんなピットリビングについて、施行後に後悔をしないために知っておきたいポイントをまとめましたので、リフォーム等でピットリビングを検討している方はぜひ参考にして下さいね(*^^*)
目次
ピットリビングとは?
ピットリビングというのは、床に段差を付けて他のスペースより一段低い位置に作られたリビングのことです。
ダウンフロアやダウンリビングと呼ばれることもあります。
壁で仕切るよりも空間を広く見せることが出来るので、限られたスペースを有効活用することが出来る上に、オシャレな空間を演出することも出来るので、とても人気があります。
私も住宅展示場でピットリビングを見たことがありますが、ワンランク上の生活って感じがして、憧れを抱いたのを覚えています。
では、ダウンリビングは、間違いなく後悔のない選択肢といえるのでしょうか?
ダウンリビングは赤ちゃんには危ないかも、、、
ダウンリビングには段差があるので、赤ちゃんや高齢者のいる家庭では注意が必要です。
リビングは日常生活の中で、使用する時間が最も多い空間になると思いますので、その空間を使用する度に、転倒のリスクや、段差を超えるために足腰に負担がかかってしまうのでは、快適な生活とはとても呼べません。
また、段差がありますので、掃除の際には通常よりも手間がかかります。
最近ではお掃除ロボットを導入している家庭も多いかと思いますが、段差がありますのでピットリビングはどうしても人間の手で掃除をする必要があります。
階段を掃除する時をイメージして頂けると分かりやすいと思いますが、段差の掃除は平面を掃除するよりも手間がかかりますし、角に汚れや水分が残りやすいため、カビが発生してしまうおそれもあるようです。
衛生面で見ても、赤ちゃんや高齢者のいる家庭では、通常よりも注意する点が多いといえますね。
ピットリビングは長期優良住宅の認定が出来ない?
長期優良住宅として認定がされると、大変大きな節税が可能ですが、ピットリビングを導入した場合には認定されない場合があるようです。
100%認定されないというわけではありませんが、施行後に気付いたとしても取り返しのつく話ではありませんので、施行前に必ず、担当者に相談をするのが最適かと思います。
ダウンフロアのリフォーム費用は?
リフォームでダウンフロアを作る際の費用は、相場として「50,000円~80,000円×畳数」が目安となります。
よりオシャレな空間にするためにデザイン面にこだわったり、良い素材を選択するような場合には費用が高くなりやすいです。
住宅の構造や、築年数などの状態によっては、施行時に周囲の修繕が必要になったりする場合もあり、そのような場合にも費用は高くなりやすいです。
リフォームの費用は安いにこしたことはありませんが、実例として、
「安い業者に依頼をした結果、予定よりも5cm誤差があり、家具の設置が思い通りに出来なかった。」
という失敗談もありますので、価格面はもちろんですが、信頼のもてる業者を選ぶのが大切です。
大手としては積水ハウスや一条工務店、大和ハウスなどで取扱がありますので、各社に見積もりをとるのが良いでしょう。
収納や断熱はどうなの?
ピットリビングは段差に引き出し収納を設けることが出来る業者もあり、導入した場合には非常に充実した収納スペースとなります。
しかし断熱に関しては、やはり特殊な構造となりますので、断熱材や床暖房の設置が難しい場合もあります。
ハウスメーカーによってはピットリビングを設置する条件として、全部屋床暖房を諦めてください、と提示している場合もあるようなので、特に寒冷地にお住いの場合には注意が必要となります。
どうしてもピットリビングにしたいが、床が冷えるのは困る、、、という場合には、電気カーペットの検討も視野に入れるといいかもしれませんね。
カーペットやソファはどう設置する?
ピットリビングを導入する際には、カーペットやソファなどの家具選びは、通常よりも慎重に決めないといけません。
段差がある特徴から、想像がしやすいと思いますが、ピットリビングのスペースに、カーペットやソファがおさまらなかったり、逆にスペースが余りすぎてしまったりする場合が考えられます。
オシャレな空間を演出するために導入する方の多いピットリビングですので、家具によって印象が崩れてしまっては元も子もありませんよね。
また、寸法ピッタリにソファなどを設置した場合、隙間が無さすぎてカビの発生源となってしまったという後悔談も実例としてありますので、オシャレと利便性、衛生面を考慮した上でじゅうたんや家具を選ばないといけません。
私は家具選びというのがどうしても苦手で、デザインさえ気に入れば、寸法は細かいところまで気にしないで購入してしまうタイプなので、ピットリビングに設置する家具選びには向いていないかもしれません(^_^;)
まとめ
ここまで、ピットリビングについて、リフォームや施行時に後悔をしない為に、知っておきたい事項を解説しました。
やはり見た目がオシャレで開放感もありますので、魅力的ではありますが、デメリットも踏まえて慎重に導入を検討する必要があります。
しっかりと検討し、納得出来た上で導入するのであれば、間違いなくワンランク上の空間を演出することが出来るかと思いますので、この記事を参考に、有意義な検討となりましたら幸いです(*^^*)