自立支援医療のデメリットが生命保険に入れなくなるというのは本当?申請に必要な診断書の入手方法やいつから手当が受けられるかを解説
精神科などに通院をしていると、医療費が高額で困ってしまう方が多いですよね。
そういった方の医療費負担を軽減する目的で設けられた自立支援医療制度ですが、よく生命保険に加入できなくなると聞くことがあります。
健康なうちに加入していれば全く問題はありませんが、これから加入を考えていた方にとっては不安ですよね。
この記事では自立支援医療制度を受けると生命保険に加入できなくなるのか、について解説していきます。
自立支援医療制度を使うと生命保険に入れなくなる?
自立支援医療制度を使ったからといって、生命保険に入れなくなるということは無いようです。
というのも、生命保険に加入する際には、持病や通院歴の記入欄はありますが、自立支援医療制度の有無を問われる欄は基本的にはありません。
じゃあ簡単に入れるのか、というと実はそうではなくて、自立支援医療制度を検討されているということは大半の方が現在通院中かと思います。
通院歴は生命保険の加入時に正しく申請する必要があるので、自立支援医療制度を受けていても受けていなくても、精神科などの初診日の時点で、一般の生命保険には入りづらい、もしくは入れなくなっています。
既に通院をしているのであれば、自立支援医療制度を受けて、医療費を軽減してしまった方が、どの道、生命保険の加入が難しいのであれば、間違いなく得な選択になると思います。
といっても、全ての生命保険に入れないわけではなく、最近では持病がある方でも入れる生命保険というものがありますので、そちらを検討してみてはいかがでしょうか?
申請に診断書は必要?どうやったら貰える?
加入により、生命保険の審査への影響は解説した通りなので、であれば、早いとこ申請して、医療費の負担を減らしたいと考えるのが自然ですよね。
加入するためには主治医からの診断書が必要です。
注意しておきたい点は、希望をすれば必ず主治医が診断書を書いてくれるとは限らないこと。
主治医が今までの治療歴や現在の症状などから判断して、申請が通ると判断した場合にのみ、申請用の診断書を書いてくれます。
医療機関や医師によっても基準は違いますが、通院がおおむね半年以上で、今後も中長期に渡って通院する必要があると判断された場合に書いてくれることが多いようです。
その診断書と健康保険証や印鑑を持参して、市役所の福祉課の自立支援医療の窓口で申請したい旨を伝えれば申請は出来ます。
申請をしたらいつから手当を受けられる?
市役所での申請が済んだら、審査が入ります。
審査には1ヶ月から2ヶ月ほどかかります。
この審査を待っている期間、つまり申請を済ませた後の期間に通院した場合の医療費については、自立支援医療制度の対象外となりますので、注意が必要です。
しかし、市区町村や医療機関によっては、申請後に貰える、申請書の控えを提出することによって、自立支援医療制度が適用となる場合もあるようなので、市役所の窓口や、かかりつけの医療機関に問い合わせてみるのがおすすめです。
まとめ
ここまで自立支援医療制度について解説をしました。
高額な医療費負担が一割の負担で済む、とても助かる制度ではありますので、該当する疾患にお悩みの方はぜひ申請をしてみてください。
通院の段階で、生命保険の加入は難しくなってしまうので、通院前の方は今のうちに生命保険への加入を検討、通院中の方は持病があっても入りやすい生命保険への加入を検討しましょう。
私の身近にも、うつ病などで自立支援医療制度を検討している人はいましたので、そういった方にも、この内容を知らせてあげてください。
医療費の負担が減れば、精神への負担も間違いなく減り、症状の改善に集中出来るかと思いますので、この記事の内容で1人でも多くの方が適切な制度を受けて頂けたらと思います。